なすびらしく、ただそれだけを願って

少し前のわたしであれば

抗がん剤=辛い治療

そんな意識が少なからずあったと思います。
ですが、誰だって

助かって欲しい、助けてあげたい

そう願っているだけで、方法がどうであれ
飼い主さんの愛情には変わらないのだと。

そう、思うようにもなりました。

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家族の尊厳を守るために、出来ることは何なのか?

なすびは、亡くなる2日前まで普通に食事をし
1日前までは水も飲んでいました。

筋肉が落ちてしまい、後ろ足に力が入らなくなっても
なすびのプライドだったのでしょう。

ハイながらでもトイレまで行って
介助は必要でしたが、一度もトイレ以外ではすることなく
本当に男だったんだなぁと、改めて感じています。

亡くなる前日の夜、高速ハイハイでわたしの傍にきて
もう力も残っていないだろうに、顔をあげて何かを訴えてきました。

ある方に、最後の言葉をなすびに聞いて頂いたのですが

強がりで人のことばかり考えて自分のことは後回しにしないで、もっと周りに甘えて弱音吐いたらいいのに、頑固なくせに本当は傷つきやすいんだから。

僕にも弱音は最後まで吐かなかったけど、そのお陰で僕は僕らしくいられた。
なんでも僕の気持ちは通じちゃうんだなぁと思ってた。

最後に言いたかったことは、自分が長生きして欲しいという気持ち抑えて僕の望むようにしてくれてありがとう。
選んでくれてありがとう。本当はこの家に来ること僕が選んだんだよ。

いなくなってもずっとずっと大好きだよ

旦那には言っていなかったのですが

お母さんはサポートを頑張るから、なすびの好きな時に逝けばいい。
お母さんのことは気にしなくていいから。

と、ずっと伝えていました。

昔から、男としてのプライドが人一倍高かったなすび。
その生き方を最後まで守ってあげたかった。

ただ、それだけでした。

最後の10日間は、一気に病状が進み・・・覚悟を決めました。
必要以上の治療はせず、なすびにずっと付き添っていてあげよう。

食事をとれなくなった時、その時が来たんだと思いました。
旦那はペットショップに走って、何かしら食べ物をと買ってきてくれました。

でも・・・そうすることは、なすびが辛くなるだけだと知っていたので
なすびが食べないなら無理強いはしたくないとお願いしました。

水を飲まなくなった時、獣医さんからは点滴もありますから
と聞いていたのですが・・・点滴は絶対しないと決めていました。

水を飲まないということは、もう臓器が機能していないということ

そこに、水を無理やり入れると・・・
人もそうですが、溺れるように苦しんでなくなってしまうそうです。

ですから、本人が欲しがらない限りは。
そう決めていました。

亡くなる前日、大好きだったシュークリームとアイス。
旦那と相談して、大好物だったら食べるかも?と。

一切受け付けなかったなすびが、ガツガツと食べてくれました。

本当に嬉しかったなぁ。

その後、少ししてからすべて戻してしまいましたが。

尿も2日前から濃い色に。
便もどす黒い色になっていたので、内臓もダメだったんでしょう。

でも、美味しそうに食べてくれたので
吐いてしまったけど、最後に食べさせることが出来て良かった。

最後は・・・植物が枯れていくように・・・
そうして楽に逝かせてあげるんだと。

飼い主であるわたしが、最後になすびにしてあげられることでした。

なすびの口からどうだったのか聞いたワケではないので分かりませんが
旦那から見ても、苦しんだ時間はほとんどなかったのではないか?

そう言えるくらいでした。

明け方、旦那と娘が家を出る少し前に合せたかのように
わたしの腕の中で息を引き取りました。

家族みんなに見守られて、なすびは幸せだったとそう思いたいです。

違う治療をしていたら、もっと長く一緒にいられたのではないか?
旦那は後悔していましたが・・・

なすびらしく、最後まで生きることが出来た

それが、すべてだったんじゃないかな、と今は思っています。